RE-BED project の紹介と、その製品化第一弾「楽匠Fit」の同時展示
2025年10月8日から10日にかけての3日間、「H.C.R.2025 第52回国際福祉機器展&フォーラム」が開催されました。東京ビッグサイトの西ホール・南ホール全てを使用し、約400社が出展、来場者は毎年10万人を超え、世界中の福祉機器が一堂に会するアジア最大規模の福祉機器国際展示会です。
パラマウントベッドは介護のデジタル化に関する最新のソリューション・製品を展示。
最新の全自動運転エアマットレスから、トイレの排泄自動記録システムに至るまで多岐にわたります。
<パラマウントベッドブース展示内容>
・8月発売の在宅向け介護ベッド「楽匠Fit」
・介護施設向けに加え、在宅療養環境でも利用できるラインアップを新たに追加した見守り支援システム「眠りCONNECT」
・「眠りCONNECT」と連携可能な介護施設向け排泄自動記録システム「トイレDIARY」
・紙おむつに取り付けたセンサーで排便を検知する「おむつCOLOR」
・10月1日に発売したばかりの、背上げサポート機能付きエアマットレス「ここちあ結起Rise」
・業務量記録アプリ「ときKANRI」
・体重記録機能付き介護施設向け電動ベッド「Espacia」シリーズ
・自社による使用済みベッドの回収と、その水平リサイクルの取組み「RE-BED project」の紹介
(「楽匠Fit」は水平リサイクル材使用の第一弾)
また別のホールでは、パラマウントケアサービスが、パラマウントベッドと共同開発したオリジナルレンタル商品「PARACARE SELECTION(パラケアセレクション)」として、「Gra-Fit(グラフィット)」シリーズをはじめとする車いす、歩行器、手すりなどを展示しました。来場者が体験できるブース構成となっており、こちらも期間中、多くの来場者で賑わいました。




再資源化された「水平リサイクル樹脂」のサンプルも展示されている

再生樹脂を使用した新製品「楽匠Fit」の展示と体験ブースが。
大勢の来場者の関心を集めていた

個性的な被り物で、来場者に「排泄ケア」の重要性と先進性をアピール
パラマウントブースの通りに面した一角には、個性的な被り物の説明員とトイレが。
そのインパクトからか常に来場者に囲まれていました。
センサーによりトイレの入室・着座・排泄内容を記録・管理できる排泄自動記録システム「トイレDIARY」のデモンストレーションです。プライバシーに配慮しながら自動で利用者の排泄を管理。同時に展示されていた見守り支援システム「眠りCONNECT」との連携も可能で、介護施設スタッフの負担軽減に大きく貢献するシステムです。
トイレに座ると「眠りCONNECT」画面のアイコンが変化する様子などを、実際にパラマウントベッドの説明スタッフがデモンストレーション。システムの仕組みやプライバシーの管理について質問が相次いでいました。

「トイレDIARY」システムの担当者

にあるのか、アイコンと色で分かりやすく表示されている。
職員の端末と連動してアラートを送ることも可能

パラマウントケアサービスブースでは、オリジナルレンタル商品「PARACARE SELECTION(パラケアセレクション)」を展示
別のホールではパラマウントケアサービスがブースを構え、パラマウントベッドと共同開発したオリジナルレンタル商品「PARA CARE SELECTION(パラケアセレクション)」を多数展示。
「Gra-Fit(グラフィット)」シリーズをはじめとする車いす、歩行器、手すりなどを来場者が体験できるブースとなっていました。



「Gra-Fit」シリーズの説明をするスタッフ
女性の働き方とフェムテックについて議論するセミナーを開催
10月9日にはホール内の会場にて、介護現場での女性の働き方をテーマとしたセミナーが開催されました。
タイトルは『フェムテックが変える介護福祉の未来、働きやすい職場環境』
- 介護分野の女性職員比は70%。介護現場で長く働くために、女性の健康課題について一緒に考えてみましょう。-
フェムテックとは “Female” + “Technology” から生まれた造語で、月経・妊活・更年期など、これまでオープンに語られる機会が少なかった女性の体と心の課題を、テクノロジーでサポートする製品やサービス、考え方を表しています。
Chocolate Inc.代表取締役の村上茉莉さんをモデレーターに、大槻朋子さん(パラマウントベッド経営企画本部)、古賀成憲さん(パラマウントベッドヘルスケアファンド統括責任者)、黒澤加代子さん(日本ホームヘルパー協会東京支部会長)が登壇。
フェムテックという言葉についての説明や歴史にはじまり、“女性の健康課題がキャリアや働き方に直結している”という問題意識に議論が及びます。大槻さんが立ち上げたパラマウントベッドのフェムテック事業など、登壇者それぞれの取り組みや、現場での課題を共有した後、村上さんを司会にディスカッションが行われました。
最後には会場の聴衆も議論に参加し、「まずは知ること、そして話せる雰囲気をつくること、できることから始めよう」という言葉で議論は結ばれました。
来場者一人ひとりには、セミナーの概要やメモ用のペン、「眠りの森へ ようこそ」と書かれた美しい冊子、オリジナルのうちわ、ステッカーなどが配られ、開催スタッフのきめ細やかな心配りが会場を満たしていました。

登壇しているのは経営企画本部の大槻さん




